鏡よ、鏡この世で一番…

自作の小説の溜まり場

溺愛

聞いてください。あなたに溺れる夢をみました。

 


 

 

 

 

あなたがほかの人を見ていたら、苦しくて苦しくて沈んでしまいそう。

 


お願い、ほかの人を見ないで。

 


そう言いたくても、言葉を奪われているから言えなくて。

 


どぴどぷどぷ。

 


気付いたら、だんだん深く深く沈んでしまってもう陸にはあがれないみたい。

 

 

 

ねえ、もし私が海の底に沈んでも。

 


あなたは、私を迎えに来てくれますか。

 


それとも、私のことなんて忘れてほかの人と笑いあっていますか。

 


そんなのいや。

 

 

 

私は人魚姫みたいに諦められないから。

 

 

 

あなたと一緒に溶けていきたいの。

 


どうか、甘くて優しい夢くらいみさせて。

 

 

 

ねえ、聞いてますか。

 


私は、あなたと幸せになりたいです。